男性型脱毛症(AGA)は、思春期以降に徐々に進行する男性特有の脱毛症で、 主に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなるのが特徴です。 遺伝や男性ホルモン(ジヒドロテストステロン:DHT)の影響によって起こり、 自然な老化現象の一つと考えられています。進行は個人差があり、 早めに対処することで改善や進行の抑制が期待できます。
AGAの診断は、頭髪の状態を視診・問診によって行います。 家族歴や脱毛の進行パターンが重要な判断材料になります。 必要に応じて、頭皮の拡大画像や血液検査を行うこともあります。 他の脱毛症(円形脱毛症、びまん性脱毛など)との見分けが重要なため、 専門の医師による診察がすすめられます。
AGA治療には、主に内服薬(フィナステリドやデュタステリド)と外用薬(ミノキシジル)が用いられます。 これらは脱毛の進行を抑えたり、発毛を促したりする効果がありますが、継続的な使用が必要です。 最近では、自毛植毛や再生医療などの治療法も登場しています。 効果や副作用には個人差があるため、当院では患者さまと相談しながらご本人に合った治療を行っていきます。
フィナステリドやデュタステリドは、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」 の生成を抑える内服薬です。DHTは毛根に悪影響を与え、髪の成長を妨げる原因とされています。 これらの薬を服用することで、DHTの影響を抑え、抜け毛の進行を防ぐことができます。 効果を実感するまでには数か月かかることが多く、継続的な服用が重要です。 副作用として、性欲減退や肝機能への影響がまれに報告されていますので、医師の指導のもとで使用しましょう。
ミノキシジルは、頭皮に直接塗るタイプの外用薬で、血流を良くし、毛包を活性化して発毛を促す働きがあります。 特に頭頂部の薄毛に効果があるとされており、日本では市販薬としても購入可能です。 1日2回の継続的な使用が推奨されており、効果を感じるまでに4か月以上かかることもあります。 かゆみやかぶれなどの副作用が出ることもあるため、異常を感じた場合は使用を中止し、医師に相談してください。